忍者ブログ
[29]  [28]  [27]  [26]  [25]  [23]  [24]  [22
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

直前ですみません。
(しかも新刊まだ書いている途中ですが・・・)
ゆくさくらのお知らせです。
(もうあさって!!ひーっ(><)


★スペースNo.Q06

ひじおきっ!&ポスカラリー参加してます。

◆新刊(予定):最果てからの手紙

土方×沖田 18禁 小説

<美麗表紙は試行錯誤(赤城瞳)さま>

あらすじ:
「貴様は鬼になれるのか?
」芹沢に挑発された土方は、自分を押さえきれずに一線を越えてしまい・・・
「しばらく・・・会えなくなるんですね。」
新選組を背負った土方は総司を残して北進する。
江戸で療養する総司の元にある人物が現れ・・・。
「お前は、俺が連れて行く・・・。どこまでもな・・・。」◆再発行版:寝ても醒めても

斎藤×沖田 18禁 小説
(スパーク先行コピーの再編集(えろ増加版)です

★先行コピーお持ちいただければ、お取替えしますので、必ず現品をお持ちください★■ノベルティ

土沖・斎沖・原沖ポスカセット
(もしいらないCPありましたらおっしゃってください)

土沖新刊には、土沖クッキーもおつけします。


実は先週末から、高熱出して寝込んでしまい・・・吐き気と熱と、それから右肩腱鞘炎という満身創痍なんですが、、、なんとか!新刊出したい・・・

まだ書いている途中ですが、(まだ書いてんのかよ!?)
間に合いますように!!

オンリーだし!沖受け話いっぱいしたいです(^^♪

ではでは、会場で~(^O^)/



※続きに、土沖新刊本サンプル(シブ分と同じ)




【最果てからの手紙】

■サンプル1

そんなとこに突っ立ってたら、風邪ひいちまうぞ?」

欄干にもたれて波間を見ていた総司は顔を上げた。

「・・・もうひいてるからいいんだよ。」

万年風邪という名の死の病をね。とこたえると、総司は再び波しぶきをあげる舳先へと視線を落とした。

「せかっく、もうすぐ到着するってのに、悪化しちまうだろうが。」

ほら、と言って龍之介が、厚手の毛布を頭から引き被せた。

「あいかわらず乱暴だなぁ、伊吹君は・・・。僕、繊細なんだから、もっと大事に扱ってよ。」

「てめぇのどこが繊細だ?どこが!?」

口を尖らす龍之介はある人物を想起させる。ふいっと横を向くと、波間に視線を戻した総司は誰に言うともなく口を開いた。

「艦にのると、思い出すんだ。」

「何をだよ?」

「僕たちはね、京から江戸に、艦で戻って来たんだ。公方様の艦でね。京へ上る時は、ぼろぼろの着物を着て歩いてだったのに、えらく出世したと思わない?」

「・・・あぁ、まぁ・・・。」

龍之介は曖昧に応えた。新選組が信望した公方様は、今や上野に謹慎の身となり、旧幕府軍は北へと追われる身となった。

「近藤さんもいなくなって、新選組もなくなって・・・・・・。どうして死の病に冒された僕が、生き延びてるんだろうね?」

「その答えは・・・今はわかんねぇけど・・・でも、あの人は言ってた。懸命に生きれば、わかる日が来るって。」

一瞬口ごもった龍之介が、けれど遠い雨の日を思い出し「だからあんたも生きろ。」ときっぱりと言った。

「ふぅん、」と考えるそぶりを見せた、総司が、胸元から1枚の紙を取り出した。

「それ・・・。」

龍之介の見ている前で、総司が、びりりっと引き裂いた。

「おい!止めろよ!!それっ、土方さんのだろ?」

慌てて龍之介が止めに入る、が、総司は顔色一つ変えず、びりびりと破ると、その破片を手放した。

「もう、いらないんだ。」

総司の手を離れた紙片のかけらが、桜吹雪のように風に舞って波間に消えて行く。

だって――もう・・・



■サンプル2


――なぁ、総司。俺、今ならわかるような気がするんだ。



  あの時、一番つらかったのは、斬られた芹沢さんでもなく、あんたに追われた俺でもなく、



あぁ、するしかないって、決断した土方さんなんじゃないか、って。



・・・そして、土方さんがあんたを、芹沢さんに近づけたくなかった
  ――江戸に帰れって言った――理由も・・・。



 



 



「飲めない癖に、無理して飲むことないんじゃないですか?」



先ほどから、舐めるように猪口に口をつけては、じっと考え込む仕草を繰り返す土方に、成り行き上、しかたなくつきあっていた総司が言った。



「飲めないんじゃねぇ、飲まないだけだ。」



とは、土方のいつもの持論である。すっかり目が坐っている土方に、



(もう酔っちゃったか・・・。)

総司が諦めたように肩を落とした。



「そんなに俺と一緒にいるのは嫌か。」



「だからぁ、そうは言ってないでしょ。」



「俺は最低な男だからな。総司、お前もそう思うだろう?」



問われて、そうだというべきか、そうは思わないと言うべきか、一瞬悩んだ総司は涼しい顔をして答えた。



「土方さんが最低最悪な性格の悪い人だってのは、むかーしから、僕がよく知ってますよ。」



「・・・そうだよな。だが・・・」



いったん言葉を切って、土方が決意したように言った。



「俺は、地獄の鬼にでもなってやる。」



そして悪鬼が乗り移ったら、こうなのではないか、と思うほど、陰気な雰囲気を湛えた土方の瞳が仄暗い光を帯びた



「今から、てめぇに見せてやるよ。」



え?と目を瞬かせた総司の視界が反転した。



「痛った!!」



身を倒され、どさっと畳に背をぶつけるのと同時に、その上に土方が圧し掛かった。

「土方さんっ!?」





■サンプル3


――ところで、総司。猫に副長の御名をつけるのはやはり俺は賛成できないのだが・・・。


「ったく、なんだって猫に人の名前をつけやがんだ。」

「いいじゃないですか。屯所にいた猫に似てるからって。一君が連れてきてくれたんですよ。」

「斉藤が?」

黒猫の意外な出自を聞いて、土方が眉を顰めた。

「しばらく来られなくなるけれど、この子がいたら、少しは寂しくないだろうって。」

斉藤は、土方より一足先に、流山に向かっている。そこから北へ、恐らくは会津を目指す――それがどのくらいの期間になるのか、その先はどうなるのか、再び江戸へ戻ってこられるのかさえ、わからなかった。

「しばらく・・・会えなくなるんですね。」

猫を撫でながら、総司が静かに言った。

「あぁ。」

土方は頷くと、内ポケットから1枚の紙を取り出した。

「なんです?これ??」

「写真だ。」

「そんなの見ればわかりますよ。ポトガラヒーっていうんでしたっけ?土方さんの写真を見せてどうするんです?」

洋装の土方を映し取った紙きれを前に、きょとん、と総司が首を傾げた。

「お前が持っていてくれ。」

「なぜ僕が?――あぁ、むしゃくしゃした時に、藁人形の顔にして五寸釘打ちつけたりしていいってことですか?」

「ちげぇよ!」

なるほど!と膝を打つ総司に、「だから!」と、土方が声を荒げた

「これを持っていれば、その・・・寂しくないだろうが。」

さすがに気恥ずかしいのか、総司と視線をあわさずに、紙の中で澄ましておさまっている土方をおしつけた。

とたんに総司が吹きだす。

「土方さんて・・・。ほんと、顔に似合わず乙女みたいなこと考えますよね。浪漫主義(ろまんちすと)って言うんでしたっけ?そういうの。」

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人だけにコメントする。)
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カテゴリー
フリーエリア
最新CM
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R

Copyright © 瑠璃草紙 by Lapis lazuli All Rights Reserved.
Material & Template by Inori
忍者ブログ [PR]