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(しかも新刊まだ書いている途中ですが・・・)
ゆくさくらのお知らせです。
(もうあさって!!ひーっ(><)
★スペースNo.Q06
ひじおきっ!&ポスカラリー参加してます。
◆新刊(予定):最果てからの手紙
土方×沖田 18禁 小説
<美麗表紙は試行錯誤(赤城瞳)さま>
あらすじ:
「貴様は鬼になれるのか?
」芹沢に挑発された土方は、自分を押さえきれずに一線を越えてしまい・・・
「しばらく・・・会えなくなるんですね。」
新選組を背負った土方は総司を残して北進する。
江戸で療養する総司の元にある人物が現れ・・・。
「お前は、俺が連れて行く・・・。どこまでもな・・・。」◆再発行版:寝ても醒めても
斎藤×沖田 18禁 小説
(スパーク先行コピーの再編集(えろ増加版)です
★先行コピーお持ちいただければ、お取替えしますので、必ず現品をお持ちください★■ノベルティ
土沖・斎沖・原沖ポスカセット
(もしいらないCPありましたらおっしゃってください)
土沖新刊には、土沖クッキーもおつけします。
実は先週末から、高熱出して寝込んでしまい・・・吐き気と熱と、それから右肩腱鞘炎という満身創痍なんですが、、、なんとか!新刊出したい・・・
まだ書いている途中ですが、(まだ書いてんのかよ!?)
間に合いますように!!
オンリーだし!沖受け話いっぱいしたいです(^^♪
ではでは、会場で~(^O^)/
※続きに、土沖新刊本サンプル(シブ分と同じ)
【最果てからの手紙】
■サンプル1
そんなとこに突っ立ってたら、風邪ひいちまうぞ?」
欄干にもたれて波間を見ていた総司は顔を上げた。
「・・・もうひいてるからいいんだよ。」
万年風邪という名の死の病をね。とこたえると、総司は再び波しぶきをあげる舳先へと視線を落とした。
「せかっく、もうすぐ到着するってのに、悪化しちまうだろうが。」
ほら、と言って龍之介が、厚手の毛布を頭から引き被せた。
「あいかわらず乱暴だなぁ、伊吹君は・・・。僕、繊細なんだから、もっと大事に扱ってよ。」
「てめぇのどこが繊細だ?どこが!?」
口を尖らす龍之介はある人物を想起させる。ふいっと横を向くと、波間に視線を戻した総司は誰に言うともなく口を開いた。
「艦にのると、思い出すんだ。」
「何をだよ?」
「僕たちはね、京から江戸に、艦で戻って来たんだ。公方様の艦でね。京へ上る時は、ぼろぼろの着物を着て歩いてだったのに、えらく出世したと思わない?」
「・・・あぁ、まぁ・・・。」
龍之介は曖昧に応えた。新選組が信望した公方様は、今や上野に謹慎の身となり、旧幕府軍は北へと追われる身となった。
「近藤さんもいなくなって、新選組もなくなって・・・・・・。どうして死の病に冒された僕が、生き延びてるんだろうね?」
「その答えは・・・今はわかんねぇけど・・・でも、あの人は言ってた。懸命に生きれば、わかる日が来るって。」
一瞬口ごもった龍之介が、けれど遠い雨の日を思い出し「だからあんたも生きろ。」ときっぱりと言った。
「ふぅん、」と考えるそぶりを見せた、総司が、胸元から1枚の紙を取り出した。
「それ・・・。」
龍之介の見ている前で、総司が、びりりっと引き裂いた。
「おい!止めろよ!!それっ、土方さんのだろ?」
慌てて龍之介が止めに入る、が、総司は顔色一つ変えず、びりびりと破ると、その破片を手放した。
「もう、いらないんだ。」
総司の手を離れた紙片のかけらが、桜吹雪のように風に舞って波間に消えて行く。
だって――もう・・・
■サンプル2
――なぁ、総司。俺、今ならわかるような気がするんだ。
あの時、一番つらかったのは、斬られた芹沢さんでもなく、あんたに追われた俺でもなく、
あぁ、するしかないって、決断した土方さんなんじゃないか、って。
・・・そして、土方さんがあんたを、芹沢さんに近づけたくなかった
――江戸に帰れって言った――理由も・・・。
「飲めない癖に、無理して飲むことないんじゃないですか?」
先ほどから、舐めるように猪口に口をつけては、じっと考え込む仕草を繰り返す土方に、成り行き上、しかたなくつきあっていた総司が言った。
「飲めないんじゃねぇ、飲まないだけだ。」
とは、土方のいつもの持論である。すっかり目が坐っている土方に、
(もう酔っちゃったか・・・。)
総司が諦めたように肩を落とした。
「そんなに俺と一緒にいるのは嫌か。」
「だからぁ、そうは言ってないでしょ。」
「俺は最低な男だからな。総司、お前もそう思うだろう?」
問われて、そうだというべきか、そうは思わないと言うべきか、一瞬悩んだ総司は涼しい顔をして答えた。
「土方さんが最低最悪な性格の悪い人だってのは、むかーしから、僕がよく知ってますよ。」
「・・・そうだよな。だが・・・」
いったん言葉を切って、土方が決意したように言った。
「俺は、地獄の鬼にでもなってやる。」
そして悪鬼が乗り移ったら、こうなのではないか、と思うほど、陰気な雰囲気を湛えた土方の瞳が仄暗い光を帯びた
「今から、てめぇに見せてやるよ。」
え?と目を瞬かせた総司の視界が反転した。
「痛った!!」
身を倒され、どさっと畳に背をぶつけるのと同時に、その上に土方が圧し掛かった。
「土方さんっ!?」
■サンプル3
――ところで、総司。猫に副長の御名をつけるのはやはり俺は賛成できないのだが・・・。
「ったく、なんだって猫に人の名前をつけやがんだ。」
「いいじゃないですか。屯所にいた猫に似てるからって。一君が連れてきてくれたんですよ。」
「斉藤が?」
黒猫の意外な出自を聞いて、土方が眉を顰めた。
「しばらく来られなくなるけれど、この子がいたら、少しは寂しくないだろうって。」
斉藤は、土方より一足先に、流山に向かっている。そこから北へ、恐らくは会津を目指す――それがどのくらいの期間になるのか、その先はどうなるのか、再び江戸へ戻ってこられるのかさえ、わからなかった。
「しばらく・・・会えなくなるんですね。」
猫を撫でながら、総司が静かに言った。
「あぁ。」
土方は頷くと、内ポケットから1枚の紙を取り出した。
「なんです?これ??」
「写真だ。」
「そんなの見ればわかりますよ。ポトガラヒーっていうんでしたっけ?土方さんの写真を見せてどうするんです?」
洋装の土方を映し取った紙きれを前に、きょとん、と総司が首を傾げた。
「お前が持っていてくれ。」
「なぜ僕が?――あぁ、むしゃくしゃした時に、藁人形の顔にして五寸釘打ちつけたりしていいってことですか?」
「ちげぇよ!」
なるほど!と膝を打つ総司に、「だから!」と、土方が声を荒げた
「これを持っていれば、その・・・寂しくないだろうが。」
さすがに気恥ずかしいのか、総司と視線をあわさずに、紙の中で澄ましておさまっている土方をおしつけた。
とたんに総司が吹きだす。
「土方さんて・・・。ほんと、顔に似合わず乙女みたいなこと考えますよね。浪漫主義(ろまんちすと)って言うんでしたっけ?そういうの。」